花梨のオーストラリア旅日記
NEX
オーストラリア旅日記、いよいよ始まりです。
今までは成田まで車で行って、駐車場に預けるパターンで旅行してたのだけど、今回は成田エクスプレスことNEXに乗ってみたくて、電車で行くことにしました。丁度良い時間は横浜発で、東京駅の乗り換えは地獄なのは判っているので、集合の1時間前に着く16:12新宿発に乗りました。
スーツケースが3つもあるので、どうやって置けばいいのかと思ったら、羽田のモノレールなんか比べ物にならないくらいに考えられていてビックリ。デッキの近くに大物のスーツケース置き場はあるし、網棚にあたる部分が飛行機同様のキャビネットになってるし、シートが壁からの片持ちで、シート下にいくらでもスーツケースが置けるし、窓もスモークだったりして、快適でした。
開業当初のウワサで、NEXは出発の時にホームにお見送りレディが出ると聞いていたのですが、残念ながらお目にかかれませんでした。約1時間15分で着いてしまうなんて、車では考えられないことなので、次からもNEXになってしまいそうです。カンタス
空港第二ターミナルには初めて来ましたが、スーツケースを運ぶカートのままでエスカレーターに乗れるようになっていて驚きました。もちろん、普通のエスカレーターよりなだらかではあるのですが、カートの方にストッパーがあって、ピタリと収まるようになっていました。
ターミナルから搭乗口まで、シャトルが往復しているのですが、コンピューター制御の無人交通システムは、外国の空港によく見られるもので、何となく成田も格好よく感じます。こういうシステムは、東京ではあまり見られないのですが、何だか交通システムと言うより、横に動くタイプのエレベーターみたいですね。
飛行機は、行き帰りともカンタス航空です。QANTASというのは、Queensland And Northern Territory Airline System ? の略だとは辞書で調べても判らないはずです。ちなみにカンタスは、事故で死者を出していない唯一のメジャー航空会社で、しかもそれを宣伝には絶対利用しない姿勢を貫いています。前から一度乗ってみたかったので、大喜びでした。
席はGW明けで空いていたので、3席を一人ずつ占領して、伸び伸びと寝ながらほんの6時間半で、オーストラリアのケアンズに到着です。左側通行
空港に着いたのが4:40で、それからホテルに直行してチェックインとなります。
オーストラリアの面白いところは、イギリス連邦時代の名残で、車は左側通行になっていることです。また日本車が圧倒的に多いので、全く違和感ない道路の風情です。
でも、交差点がロータリーになっている場所が多く、市の中心部を除くと信号もほとんどなく、日本のような渋滞は起きそうもない道幅の広さが、外国であることを思い出させてくれます。
ホテルに着くと、JTBの現地スタッフがスケジュールの説明と、オプショナルツ
アーの申し込みをしてくれました。もちろんオーストラリアの女性で、メラニーというブロンドで日本語に「です・ます」の多い方で、それでも、数字の感覚が日本語でできているみたいで、妙に感心してしまいました。
それにしても、オプショナルツアーの申し込み先にあたる現地のエージェントは、朝の6時なのに通常のブッキング業務をしているようで、頭の下がる思いがします。そういえば、ホテルの玄関前には、オーストラリアとイギリスの旗と並んで、日本とドイツの旗が掲揚されていました。ボタニック・ガーデン
最初に出掛けたのは、ボタニック・ガーデンという植物園で、熱帯雨林の植物の中を散策できます。
ケアンズは赤道より南ですが、南回帰線よりも北に位置する熱帯に属します。おかげで樹木の様子は、ジャングルの風情を持ち、枝から下がってツルのように見える根が、ターザンやり放題にそこら中にあります。ちょっと引っ張ってみましたが、ぶら下がっても問題ないくらいにガッチリしていました。
そこここに落ちているのは、巨大な枝豆みたいな形の実で、直径5cmくらいの丸くて堅い実が鞘の中に入っています。これはアボリジニの人達が、食べたり目薬に使っていたというのですが、そのまま食べると毒だそうで、水にさらしてから食用にするようです。
面白かったのは、「Wait for a moment」と呼ばれるツルで、ビッシリとカギ爪がついていて、服が引っ掛かると、誰かに呼び止められているような感じがします。ただ、爪は2cmくらい置きに3、4個ずつ植わっていて、長さは3mmくらいなのですが、硬くて尖っているので、腕を出していると、引っ掻き傷ができてしまいます。あと、蚊が多いのも熱帯雨林らしい印象でした。不動産とキム
この日のガイドに付いてくれたのは、キムという男性で、長野や北海道のスキー場でバイトした経験を持つ、旅行中に出会ったオージーの中では一番日本語のうまい人でした。しかし、オージーの運転は日本では絶対に免許がもらえないくらい、よそ見しながらのイージーなものです。まぁ、道が広いので事故が起こるとは思えませんが、こんなことなら国際免許を持ってくれば良かったと思いました。
キムのガイドとして秀逸な点は、不動産の知識が豊富で、日本円との対比に慣れているところです。クイーンズランドに移民がやってきた頃の形式の建物から、造成中の住宅地や建て売り住宅まで、実勢買い取り価格や賃貸価格を日本円で教えてくれます。
4LDK+Pという感じの土地付き物件で、2000万円くらいが上限になってい
ます。もちろんプールなんかもあったりして、「美味しんぼ」の作者がオーストラリ
アで暮らしているのも、あながち外れではないような気がします。車は必需品ですが、20年くらい前の日本車が平気で走っています。左側通行で、距離に単位もkmを使っていますから、日本の中古車を安く買うのが得だと言っていました。ガソリンは、ちと安め程度の値段かな。キュランダ鉄道
ケアンズは、グレートバリアリーフの玄関に当たる観光都市ですが、陸地にはキュランダという、アボリジニの町と熱帯雨林の高原があり、キュランダ鉄道という観光鉄道が通っています。これに乗ってキュランダまで行くツアーは、キュランダでアボリジニの踊りなども見られる、1日がかりのものなのですが、その時間のほとんどは、キュランダ鉄道での移動に使われます。
オーストラリア北東部では、農地となる場所があればサトウキビを植えるくらいに、サトウキビ畑が続いています。この中を抜けて、バロン川というゴムボートで渓流下りの楽しめる川の上流の、渓谷地帯を越えて鉄道はキュランダまでいくのですが、1日に2往復くらいかな?、とにかくディーゼル機関車の、遅い列車です。
この線路沿いにある、古い宿屋と売店で休憩を取り、キムは朝食のハンバーガーとタペストリーと食べていました。あいにくの雨がぱらついてきたのですが、キムが20分くらいで止むというので、もうすぐ通過するという鉄道を待ちました。やってきた列車のボロかったのと遅かったのにはビックリ、しかも半分は日本人のおじさんおばさんばかりで、鉄道ツアーをパスして正解でしたね。バンジージャンプ
オーストラリアといえば、「バンジージャンプ」。ケアンズには、バンジージャンプをやるためのタワーがあって、いつでもバンジージャンプができます。キムも4回やったと聞いて、早速向かうことにします。
森の中に流れる川に沿って登っていくと、やがて木々の合間からタワーが見え隠れします。山に向かっているので、ものすごく高いというほどではないのですが、近くまで行くとやはり高く見えます。 タワーの高さは44mだそうで、丁度飛び降りる部分に川をせき止めて作ったような、いかにも深そうな淵があります。ゴムボートにトランポリンを張ったみたいなのが、ハウスの桟橋にスタンバっていて、ちょっと高めの飛び込みみたいな雰囲気もします。
まりんは絶対やるわけないので、どうしようか迷っていたのですが、日本人のバイトらしいスタッフが「タワーに登るのは自由だ」と言うので、試しに登ってみることにしました。ところが登る階段には、直径3cmくらいのパイプのような手すりしかなく、工事現場の足場のように風が強く吹いて、結局、途中まで登ったところで辞めて降りてきて、記念のTシャツだけ買いました。でも、そこに居た30人くらいの観光客の中で、タワーに登ったのは二人だけ、本当に恐いスポーツでした。ビーチのアリ
ケアンズは港町なので、ホテルの近くや市街の海岸はビーチではありません。そこで、市民がビーチとして楽しむパームコーヴビーチへ行きました。とは言っても、泳ぐわけではないのですが…。
ビーチは、ワイキキや九十九里とは違った意味で、整備されていました。海岸道路は石畳で、まっすぐな部分が短く、ところどころ蒲鉾状に盛り上がったバンプも作られていて、日本のように暴走族が快適に飛ばせる環境ではありません。もちろん駐車場は、市街などと同様に充分に確保されていて、ブランコやバーベキューのカマドなどが、誰でも自由に使えるようにそこここに設置されています。
海は天気が悪いので綺麗ではありませんでしたが、公園の近くの丸太で作られた柵で、とても綺麗な蟻を発見しました。日本の蟻とは大きく異なり、頭部と腹部が透き通った緑色をしていて、その他の部分は淡褐色です。目は黒くはっきりしていて、大アゴが非常に発達していて、Vサインを出している手みたいな頭部の形状です。ちょっかいを出すと、サソリのように腹部を持ち上げて背側に反らし、前肢と後肢を広げて上げ、いかにも「威嚇」姿勢を取って怒ります。ちゃんとしたカメラを持ってくれば、いい写真が取れたのにとちょっと後悔です。ワラビー
オーストラリアは、独特の進化をした動物がいて、観光旅行でも「コアラが抱ける」というのが明記されてたりします。しかしケアンズは、珊瑚礁が売り物ですから、今回はコアラはパスです。
でも、世界で1番長い国道と言われる1号線沿いには、サトウキビ畑に混じって、色々な牧場がありました。もちろん、馬も随分飼われているし、道路のそこここに「HORSE CROSSING」と標識があって、乗馬が一般的なものだと伝わってきます。変わったところでラクダの牧場、ワラビー(小型のカンガルーの一種)の牧場がありました。カンガルーもあるらしいのですが、早朝でないと見えるところには来ないそうです。
キムは、ワラビーがいっぱいいる所に車を止めて、クラクションを鳴らしました。すると、それまで下を向いて草を食べていたワラビー達が、揃って頭を上げてこちらを向きます。その姿と、特に驚いてもいない様子がとてもかわいくて大喜び。そのうち、何でもないことに気付くと、ワラビー達は草を食べる動作にもどります。するとキムは、またクラクションを鳴らします。付き合いのいいワラビー達は、5回もこちらを向いて愛想を振りまいてくれたのでした。ハーバーのペリカン
ケアンズの海岸は、港町なのでビーチではありません。しかし、海は遠浅になっていて干潮時には、2kmくらい沖まで干潟のようになります。港から6kmの所まで、船が座礁しないで航行できる水路を示すマーカーが、1kmごとに立っていて、オセアニアらしく、カタマランタイプ(双胴)の船が行きかいます。
エスプラネードと呼ばれる海岸通りから海側は、公園になっていて、ジョギングしてる人や散歩してる人がいます。濡れてもいいような格好の人を除き、どんなに日が差していても、折畳みの傘をもっているのが熱帯らしさですね。
干潟には色んな生き物がいるらしく、それをエサにしている鳥もたくさんいました。なんといっても、圧巻なのがペリカンの群れです。大型の鳥類が、数羽で間近を飛んでいると、カラスの群れの持つ恐怖感を越えた、妙な感動がありました。
他にも鳥はたくさんの種類がいて、公園の中は鳥の鳴き声でうるさく、これも実に熱帯の雰囲気をかもし出しています。ハトのいるあたりは、糞害がひどかったりするのですが、鳥のいる下を見ても糞が落ちている様子は見られず、すごく不思議…。糞は海の上を飛んでいる時にだけするのか、糞が目立つ前にスコールが一気に洗ってしまうのか、こんな事を考えている観光客も珍しいのでしょうね。子供遊園地
海岸沿いの公園には、遊園地?と言うのでしょうか、ブランコとかシーソーとかが置いてあるゾーンがあります。
十字に交差した4mくらいの棒から、スキーのシュレップリフトの搬器のような
(鉛直方向のパイプに、座れるように直径20cmくらいの円形の座が付いてる)物がぶら下がっていて、まるで人間竿秤みたいなシーソーを見つけて、思わず立ち入ってみました。
まずビックリしたのが、遊具のある場所の地面が、発泡ラバーのような材質でできていて、転倒の衝撃を吸収してくれることです。慣れるまでは、すごく気持ちが悪いのですが、水捌けもいいみたいで、なかなか優れ物だと思いました。もう1つは、フィールドアスレチックみたいなので遊んでいた子供達が、みんな素足で遊んでいたことです。オプショナルツアーの予約をしてくれたメラニーも、私たちにロビーのソファに座らせると、自分はローテーブルでの書き物がしやすいよう、床に直に座っていたし、オーストラリアは日本的な素足や床での生活に、理解があるような印象を持ちました。
ブランコの座が柔らかい材質でできていて、使う人のサイズによって、地上高が変わるのも、ちょっとコロンブスの卵で面白かったですね。ブッフェの夕飯
自由時間と言えばショッピング!。まずは町で一番大きいショッピングセンターへGOです。「PIERS」と言って、雰囲気は船橋ららぽーとみたいかな。
まずは薬局へ行って、現地ならではの便利なケミカルをチェック、そして化粧品の値段をチェック。書店で地元の人向けのガイドブックを捜すものの、マップ関係を含めて空振りに終わり、絵本やマンガを見物する。こちらもめぼしい物がない。メインモールは、観光客相手らしいワゴンがいっぱい出ていて、Tシャツなんかジーンズメイトで売ってるHANESなみの、A$4(約280円)で売っていたりする。見上げると2階にゲーセンを発見、「ケアンズジャッキー」をボコボコにしてやろうとクイックフォワードしたものの、VF2は無い(T.T)、デイトナはあるのに。
ブッフェディナーがA$20弱(約1200円)というチラシを貰って、メニューにクロコダイルとカンガルーが入っているので、夕食はここで取ることにする。69種類の料理とドリンクやデザートが食べ放題で、1口ずつ食べようとトライするものの、皿に取れる一切れが大きくて、全メニュー制覇は無理。まずはクロコダイルのソーセージと、カンガルーの煮込み料理を押さえて、山盛りのカニ肉とウチワエビをサラダに、デザートは自分で切るタイプだったので、全種類制覇。アイスクリームも6種類くらいセルフディップだったので、全部行きました。ウールズワース(食品)
食事の後は、またまた買い物なんですが、今度は町で一番大きなスーパーマーケットのウールズワースです。
まずは食品なんですが、野菜は生ゴミが出るのでパスして肉類へ。オージービーフは高くてもキロでA$15(100g100円強)くらいで、パック以外はキロ単位の切り売りなんですが、パックでもキロ近いのでオージーの食欲が感じ取れました。ハムの類も量り売りで、ソーセージのパックがあったのですが、全部、生ソーセージで大喜び…、でもでもホテルにキッチンがないので、これも見送って、結局はスモークビーフのスライスパックを買いました。
パンは、イギリス連邦の名残もあって、高さのないイギリスパンの粒入りがメインです。2斤くらいが1単位になっていて、そのメーカーと種類の豊富さには驚きました。アメリカとは文化が違うのでしょう。
スナックは、日本とラインナップがほとんど変わりません。毒々しいお菓子もないし、無難なあたりを押さえておきました。卵とマヨネーズとスライスチーズを買って、サンドイッチを作ることにします。飲み物は、ドライジンジャーと、エビアン(1.5lで\100くらい)を3本買って、後はオレンジ+マンゴーとアップルのジュースと牛乳です。ビヨンビヨンの楽器(日焼け止め)
ウールズワースで日焼け止めを見ていたら、INSECT REPELLENTというのを発見。熱帯雨林ならではの、虫除け日焼け止めです。これはゴルフでも使えるぞ、と思って購入を決めたのですが、ゴルフの時に日焼け止めと虫除けを両方使うと過敏症が出るので、ただのWATER RESISTANTも買いました。結果的にこれは正解だったのですが、白人文化圏なのにSPFの高い物がありません。15が一番なのですが、良く見ると+の表記があるのがあって、15+が32とか45とかに当たるのだろうと解釈しました。
夜だけやっている、観光客目当てのナイトマーケットがあって、ちょっと覗いてみました。食べるものはないのですが、Tシャツや帽子(クロコダイル・ダンディーのかぶってるの)や装飾品などが並んでいますが、ひときわ目立つのがDidjiridu(ディジェリドゥー)なる管楽器です。
「声の低い坊さんが、長々と経を読んでいる」ような音がして、その場で吹き方などを教えていました。私も管楽器は得意なので、吹き方を教わらずに試してみたのですが、ただの筒なので金管楽器と同じように吹いても音が違います。カズーみたいに吹くのかとも思ったのですが、そんなに浅い音ではありません。大きいので(直径8cm全長1.5m)今回はパスしましたが、次は買いたいな。タクシーで困った
装飾品で売り子さんが熱心に勧めるのが、オーストラリア名産のオパールです。
でも、コランダム系の石が好きな私としては、いかにも不純物の塊といったオパールには興味がありません。どちらかと言えば、クロコダイルの歯のペンダントが欲しかったのですが、30ドルもしてしまうと、高いという印象が先に立ってしまい、なかなかフンギリがつきません。A$30って\2000くらいなのにね。
ホテルまでは歩いて20分くらいで、荷物が多いのでタクシーにしようとしましたが、流しのタクシーがいません。流しのタクシーはいないから、電話で呼ぶってガイドブックに書いてあったなどと聞き、電話番号も知らなければ、知っていても英語で場所が説明できないとくれば、もうお手上げ状態です。
ショップの日本語案内パンフレットに、簡単な町の地図が付いていて、それにタクシー乗り場と書いてあったことを思い出し、パンフをホテルに置いて来たのを呪ったり、だいたい買うものが多すぎるなどと喧嘩したりしながら、見当をつけて乗り場を捜しました。なかなか見つからずに困っていたら、前を歩く現地人が、お気楽にタクシーに手を挙げて拾うではないですか。
そこでまりんが何台目かのタクシーを止めて、ホテルに無事に着いたのでした。テレビ事情
ホテルのテレビは日本製で、ビデオ端子も付いていたので、試しにビデオカメラを繋いでみました。結果は乱れた画像が出たに終わり、やはりNTSCではないのを実感。土産にオーストラリアのテレビ放送を録画する予定だったので、ライン入力は諦めてカメラの三脚を使って直撮りしました。
オーストラリアの放送は、ニュースとスポーツと映画が主体で、ドラマやバラエティーは少なく、楽しみはもっぱらCMということになります。一番多いのは価格連呼型のCMで、日本ならビックカメラみたいな感じなのですが、電動工具や釣り具などのCMが、この形態で結構やっていたのが新鮮でした。こうした製作費の安い物に珍しい物が多く、車のCMなどは日本と変わりがありません。ヒュンダイが結構走ってるのに、CMは見なかったしね。
一番面白かったのは、サンダーバードのイントロのフルコピーで、「ファイブ、フォー、スリー」と来て、1号の飛び立つシーンになっても、1号が飛び立たず、ナレーションがあたふたしていると、操縦席で足を投げ出してくつろいで、暖かい飲み物を飲んでいるスコットが登場し、キャッチフレーズをしゃべるやつで、1度しか見れなかった上に、撮影もしてないし、何のCMだかも分からなかったしで、さらに印象が深くなっています。料理と電気事情
今回のツアーは、変わったものが食べたくて、食事は着いた日の朝食のみを付けてもらいました。ホテルの朝食は、ブッフェ形式のブレックファストなんですが、コンチネンタルだけでなくて、味噌汁と御飯があるという日本食な一面もありました。
しかし、朝はできるだけ寝ていたい誰かさんと、食費の節約を計ろうとする私の思惑も一致して、2日目からは朝食は私が作りました。と言っても、のべ二日分のサンドイッチなんだけどね。
オーストラリアの電気は240Vで、コンセントは
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こんな形で、下の縦はアースなので実質ハの字のプラグを使います。旅行用の電気関係はちゃんと用意してあったので、湯沸かしを使ってゆで卵を作り、スモークビーフ、チーズ、ジャムと合わせて、スープも付ければ、朝食としては立派な物のできあがり。しかもお弁当にできるというメリットもあり、この作戦は大成功でした。こんな時のためにも、アーミーナイフは使い慣れておくにこしたことはありません。
洗面台には、100V/115V/220Vで、どんなプラグにも対応できるコンセントもありましたが、バッテリーの充電はトランスタイプの変圧器がかかせません。ビデオカメラは240Vもいけるのですが、単三ニッカドはこれしかダメみたいですね。ケアンズの天気
3日目は、いよいよグレートバリアリーフに出掛けます。
日本にいる時には、珊瑚礁を船でクルーズするプログラムに興味があったのですが、考えてみたら船にはめっきり弱いので、最終決定でケアンズに最も近い島を目的地として、そこで1日過ごすプログラムに切り換えました。その日は朝からいい天気で、せっかくカタマラン(双胴)の高速艇に乗るのだから、クルーズにすれば良かったと、ちょっと残念だったりもしました。
バスが桟橋に着くと、そこには天気予報のボードが出ていて、下のように表示されていました。縦軸が天気で、横軸が海の様子のようです。
CLEAR ----+---- ----+---- ----+---- ----+---- SHOWER ----+---- ----+---- ----●---- ----+---- CLOUD ----+---- ----+---- ----+---- ----+---- RAIN ----+---- ----+---- ----+---- ----+---- CALM MODERATE ROUGH VERY-
ROUGHシャワーと言うのは熱帯に特有の、晴れ時々スコールのことで、天気予報も面倒見たくないような天気です。その時は、とても雨が降るような感じではなかったのですが、昨日のことを考えると、信頼できるような気がします。しかし、海の様子はベリーラフが赤ワクになっていて、欠航らしいのですが、港の中の鏡のような水面からは、想像もつきません。これはウソだと思ったのです。
カタマランでゲロゲロ
カタマランは安定がいいので知られていますが、乗り込んでも桟橋にいるような感じで、船も持つゆったりと揺れている感覚はありません。やがて新幹線のように静かに出発し、3段階のエンジン音の変化を経て、船はトップスピードになりました。
港からの距離が3kmを示すマーカーあたりから、少し波が立ってきたのを感じられるくらいになり、それと同時の雨が激しく降り出しました。折角、正面の最前列に席を取ったのですが、景色は期待できそうにありません。しかし、景色なんかどうでもいいくらいに、やがて船は揺れ出しました。
高速艇なので60km/hくらいは出ているでしょうか、細かなピッチングやローリングではなく、波の頭から頭へと飛び移るような動きが、まるでジェットコースターのキャメルバックのようです。シートに座っていても、身体が浮きそうになるくらいの激しい動きに、特等席を放棄、揺れの少ない船の重心近くに移動します。いまだかって経験したことのないような、信じられない船の挙動に、すっかりまいってしまった私たちは、引き返して欲しいとも言えず、ただただ、目的地に早く着いてほしいと祈ったのです。
帰りも、この船に乗らなければならないことは地獄だけど、せめて一番近い島にしておいて良かったと、この時は感謝したものです。魚影の濃さ
やがて前方に、島影が見えるようになりました。きっとあれが、目指すグリーン島なんだろうと思い、ジェットコースターの終点が近づいて来たと喜びます。
海は徐々に穏やかになり、珊瑚礁の中に入ると、波はまったく無くなって、船は再び電車のような乗り物に変わります。約30分くらいだったのですが、雨も止んで桟橋には南の島らしい日差しが戻っていました。
海の色も、空気の臭いも、本土に比べると別世界です。この島は大京観光が仕切ってるらしく、いかにも日本人好みのリゾートに作ってありました。そう言えば、ケアンズの町のところどころに大京のマークがあるので、バブルの時期に思い切り資本を投下したのでしょうね。
桟橋からふと海を見ると、白い珊瑚砂の底がはっきりと見え、黒く見えるところと半々くらいに、綺麗なコントラストを作っています。最初はこの黒いところが、珊瑚か海草だと思っていたのですが、黒い部分の形も場所も変化するので、よく観察すると、なんと魚の群れではありませんか。しかも泳いでる人すら近くにいるというのに、信じられないくらいの尾数です。ショップでウミスズメなどの海水魚が、1匹\100くらいで売っているわけです。グレートバリアリーフ
先程までの地獄がウソのように、グリーン島は常夏のリゾートです。1周歩いて30分くらいの大きさの島で、珊瑚礁の中に伸びる桟橋の付け根に、ホテルと売店、プール、レストランなどのリゾート施設が、周りのジャングルに埋もれるようにあり、珊瑚砂のビーチに囲まれた島全体がジャングルです。
天気もすっかり良くなったので、ジャングルの中を抜けてビーチに出ました。袋に詰めて売っているような砂の浜は、キシキシとした歩き心地で、本土のビーチとはまるで違います。海は1kmくらい先まで背が立つみたいで、まるで波がありません。ガラスみたいに透き通った水に踏み込んで行くと、歩いた後が砂煙のように濁ってしまって、すごくもったいない感じです。
膝くらいの深さから、短いヴァリスネリアみたいな海草の生えている部分と、珊瑚が群生している部分が現れ、素足で歩くのは危険な雰囲気になります。その中を、チョウチョウオやウミスズメやカワハギの仲間が、特に逃げるでもなく泳いでいるのを見ると、水族館の水槽に入ってるみたいな、不思議な気持ちになります。腿までつかるくらいまで行くと、「珊瑚礁」という言葉のままになるのですが、肌が露出した状態で泳いだりするのが恐くて、ツアーにパッケージされていた、シュノーケリングのクーポンはパスしてしまいました。緑の鳥
ワイキキのビーチと比べると、パラソルやチェアやエアマットなどが似合わない、ただただ綺麗なだけの砂浜も、よく見るとたくさんの生き物がいました。
巻き貝の類は、1平方mの数十匹くらい、触角や足を出して活動していますし、小型のカニやハゼの類も、手ですくえるくらいいます。これだけの生き物がいれば、鳥がいてもよさそうですが、その気配はありません。きっとジャングルの中には、もっといっぱい餌があるのでしょうね。そう言えば、ハーフビーク(サヨリの仲間)の群れを見て、あまりに美味しそうで食事を思い出したのでした。結構、行きの船のダメージが大きく、食欲がどっかに飛んでしまったものですから…。
パッケージはブッフェで、ステーキとチキンソテーとパーチグリルをメインに、さっぱりした御飯をいただきました。そこでビックリしたのは、「ICED WATER」にA$1の値段が付いていたことです。こんな小さな島ですから、水は貴重品なのを実感です。
テーブルのあるテラスが、やけに鳥の声でうるさいので、ちょっと覗いてみたら、回収された食器が載せてあるワゴンが、メジロの仲間のような、ウグイス色の小鳥の餌場になっていました。本土では、鳥の集まる所では、数種の鳥が混在してましたから、この島にはこの鳥しかいないのかも知れません。セミサブマリン
パッケージの中には、グラスボトムボート(底の一部がガラスになっていて、海の中が見えるようになっている小型の船)の遊覧が付いていて、島に到着した時にはキャンセルしようと思っていたのだけど、まるで波の無い海面と、ボートが珊瑚礁の中だけを航行しているのを見て、出航時間ギリギリに桟橋まで行ってみました。
日本語の話せるガイドさんに聞くと、これで気持ち悪くなることはまずないとのことで、乗船の列に並びます。ところが、私たちの直前で定員となってしまい、係の人が「ちょっと待て、もっといいヤツに乗せてやる」と言うので待っていると、セミサブマリンと呼ばれる、船室が密閉型で海面下にあり、船側がガラス張りになっているボートがやってきました。
ディズニーランドのサブマリンボイジャーに比べると、潜水艦と言うよりは、船底に押し込められたような感じですが、覗き込まなくても海中が見えるので、ちょっと楽な気もします。こちらに乗ったのは、私たちと新婚旅行らしい日本人のカップルと、南部から来たっぽい老夫婦の3組とガイドだけで、自由に見る場所が移動できてラッキーです。一応観測窓のところに、パウチされた両面でおしまいの図鑑があって、ガイドさんも丁寧に説明してくれるのですが、そんな物など無くても、私にとってはお馴染みの魚のオンパレードでした。珊瑚礁の魚たち
桟橋を離れると、しばらくは観測ポイントまで直行するらしく、波で何も見えないのですが、エンジン音が途切れると、漂流状態になって海の中が良く見えます。
インバーティブリッドタンクの卸し売りみたいな背景に、真っ先に見えてきたのはコバルトスズメでしょうか、シリキルリの群れと共に、珊瑚礁の基本の魚として、実に視界に溶け込んでいます。白黒の縦縞模様は、ツノダシかハタタテダイでしょう。結構早く泳ぐので、水槽とは印象がだいぶ違います。黄色い体側に、黒と白のアクセントが光るチョウチョウオの類は、色々な種類が泳いでいて私にもよく判りません。イソギンチャクも部分的に密生している所があり、ちゃんとクマノミがオレンジと白の姿を見せてくれました。サンゴがちょっと切れた辺りで、オーロラ色にキラキラしているのはデバスズメの群れです。小さな魚の大群は、動く度に波が寄せているように見えます。
船がゆっくりと移動を始めると、窓を横切る長い影が見えます。乗り出してよく見ると、コバンザメでした。海岸から200mくらいしか離れていないはずですから、まだまだ背が立つ深さのはずで、きっと泳ぐと張り付いてくるだろうと考えると、ちょっとゾッとします。他にもカツオの仲間らしい1m弱の速い魚や、ハタの仲間みたいなのも、一緒に泳ぐのは遠慮したく、本当に泳がなくて良かったです。ジャングルのワニ園
桟橋の案内版を見ると、ジャングルを抜けて、今までいたビーチの反対側に出る道がありました。さっそく行ってみると、リゾート施設のフェンスが切れたところに、トロピカルな服装の女の人が立っていて、パッケージのチケットを無理矢理出させて、様子の違う建物に招き入れました。そこは、水族館とワニ園と博物館の一緒になったような施設だったのです。
パッケージチケットを持っていれば無料なのですが、水族館は有料なら
「金返せ!」
ものの展示でした。まぁ、すぐそこに天然の水族館があるのですから、展示するほうも手を抜いているに違いありません。
メインになっているのは、小さいのは50cmくらいから、大きいのは4mもあるクロコダイルを20頭ほど集めたワニ園です。ワニは捕食するとき以外は、ほとんど動かない動物なのですが、普通の動物園ほど管理が良くないものですから、3cmマスくらいの金網の隙間からワニに触ることが可能なくらい、すぐそこにワニを見ることができます。もし、今ワニが突然動いたら、絶対腰を抜かすだろうとヒヤヒヤしながら、順路に従って見ました。しかし、この島にワニがいるとも思えないので、このワニたちは本土で捕まえたものを輸送したのでしょうか?。その行為の方が、何となくワニよりも恐いような気がします。オールヌードの女性
ジャングルの中は、強い日差しも差し込まずに、涼しげな並木道のようで快適な散歩が楽しめます。島は本土ほどには蚊がいないようで、それも快適です。
ジャングルを抜けて、反対側のビーチにたどり着くと、そこで予期せぬ事態を目撃しました。なんと、ビーチでマットを敷いて横になっているカップルの、女性の方はどうやらトップレスのようなのです。日本以外のビーチでは、よくお目にかかる事なので、それだけでは別に不思議でもありません。後ろを歩いてくるまりんを振り返り、再び見るとボトムレスであることを発見。丁度そこが、ジャングルから抜けてくる道の出口だと知らなかったのでしょうか、男性の方が私たちに気が付いて、ちょっとあせっているように見えます。
そのまま堂々としてれば、何も不自然ではなかったのですが、カップルは日本人のようで、男性が女性に耳打ちすると、女性がゆっくりと、しかし慌ててるのが見て取れる程度に、水着を付け始めました。
その光景は、私たちと反対にビーチからジャングルに行こうと、反対側から来ていたオーストラリア人のグループに目撃され、大胆で間抜けなカップルは笑われておりました。外国は宗教や思想の自由に寛容ですから、全裸でも法律に触れるようなことはないでしょう。脱ぐなら堂々と…勉強になりました。帰りは快適な船の旅
島を1周して再び桟橋に戻った頃、パラパラと雨が降り出しました。
帰りの船の時間が近づくと、島の施設は店じまいの準備を始めます。ロッカーはカギをバーカウンターで借りるのですが、そのバーカウンターもシャッターを降ろしています。すぐにロッカーから荷物を出して、保証金のA$5を受け取ると、雨の中を桟橋に急ぎます。雨はシャワーという言葉の示すごとく、濡れても気にならないくらいの爽やかさで、桟橋を半分ほど来て島を振り返った頃には、小止みになっていました。
行きに比べると船内は混んでいて、どうせなら今度は表の風に当たれるところにしようと、リアデッキにシートを確保します。私たちの後から乗り込んで来たのは例のカップルで、だらしない服装でお脳の足りない印象を強烈に発散し、周り中の日本人が「日本人の恥」のように見ていたのが笑えました。
夕凪という言葉のあるように、帰りの船はモデラートに相当するだろう海面を、まさにクルージング。スピードが速いので、風がかなり当たるのですが、ケアンズの港のマーカーが見えてきたくらいから雨も上がり、トップデッキで写真も撮りました。
そうそう、マーカーが1kmおきにあるという話だったので、マーカー間を通過する時間を計測しましたが、約1分で60km/h程度の速度と推定されました。英語がしゃべれない
ホテルに帰ってシャワーを浴びたら、夕食に出掛けます。この夜は、町まで行かずにキムのお勧めだった「Cock&Bull」という近くの店に行きました。キムも食べきれないくらいの量と味がいいこと、「Death by Chocolate」と言うデザートで有名で、家族連れとかでもにぎあうという通り、結構繁盛しています。
店に入ると、名前を尋ねられて予約の確認を求められました。予約していないと言うと困った顔をされて、フロアマネージャらしき人が登場。ところが、何やら説明してくれるのですが、これがまるで判らない。多分、予約なしだと待つことになるが構わないか?、待つのならドリンクを頼んでウエイティングバーで待ってくれ、と想像される内容に押し切られるように肯いてしまい、待つことに…。
オーストラリアに着いて以来、JTBの現地スタッフやガイドやショップなど、複雑な内容を話す場合は日本語だけで通用していたために、英語で話すスイッチが入っていなかったのです。それに気がついたら、周りに日本語の判る人が誰もいない状況がものすごく不安で、ドリンクもまともに注文できないままに待っていました。
「not so long」
と言われたのに、小1時間も待たされ、結局まりんがシビレを切らして店を出ることにしたのですが、フロアマネージャーに事態をうまく説明することができず、勘違いされて奥に相談に行った隙きに、ダッシュで逃げたのです。マッドクラブとバラムンディー
ホテルの近くには、観光客の立ち寄りそうな食べ物屋さんは無いのですが、それから町に出掛けるわけにも行きません。そこで表通りに出て、キムが紹介してくれた他の店にアタックすることにしました。
コック&ブルでは、私を満足させてくれるような変わったメニューは無かったのですが、出てしまったなら趣味に走るしかありません。ファーストフードなんかはパスして、私たちが入って行ったのは、調理もしてくれる魚屋さんでした。ガラスケースの中には、日本の魚屋と変わらない様子で、色々な魚が切り身や丸ごと並べてあります。会話はできなくても、文字を読むのなら大丈夫。魚の名前は英語で書かれていても判りませんが、目指すはバラムンディー、間違えはしません。
Today's SpecialのPOPの下に、バラムンディーはいらっしゃいました。ヒラメのような白身の細長くて大きい半身は、アロワナの一種に相応しい感じです。そして、ガラスケースの上に置いてある段ボールの箱には、もう1つのお目当て、「LIVE MUD CRAB」と、マジックで書かれているではありませんか。
英語がしゃべれなくても、この2つだけは食べてやる!。私はカウンターの女の子に、マッドクラブとバラムンディーが食べたいと言ったのでした。魚屋の親父
魚屋の女の子は、私の言っているのを聞いて、まったく話が通じないようで、近くのおばさんを呼んで来ました。おばさんは若い子と違って気が長いので、私は食べたい物と、ホテルなので調理が出来ないから食べられる状態にしてほしい旨を、何とか伝えることができました。
おばさんは、店の親父に相談するために奥の部屋へ行き、やがてメガネをかけて少し頭の薄い親父が、半分笑いながら私たちの企みを聞いてくれました。親父の英語は比較的判りやすく、今度はそれなりに状況を説明できました。
親父「マッドクラブとバラマンディーが食べたいって?」
私「ホテルなんで、食べれる状態でテイクアウトしたいんです。」
親父「20分、いや22分見てくれ。それでいいならリクエストに答えるよ。」
私がまりんと相談していると、親父はさらに続けます。
親父「湯を沸かすのに5分、ゆでるのに15分、切るのに2分だぜ。」
私がうなづくと、親父はうれしそうに笑いながら、
親父「よっしゃ、そうと決まれば、どれにするか決めてくれ!」
親父は、ただの看板代りだと思っていた段ボール箱をこちらに倒しました。中には巨大はマッドクラブが3匹、突然にお声がかりにハサミを振り上げていたのです。
私がお任せでと頼むと、親父は早速料理に取り掛かってくれました。アーミーナイフが壊れた
親父はカニをゆで始めると、バラムンディーの調理法を決めるよう言いました。オーストラリアの一般市民は、刺し身で食べる習慣がないので、フィッシュフライかグリルにするのが決まりです。ポテトフライが付け合わせに付くようなので、バラムンディーはグリルにしてもらうことに決めて、私は魚屋にあったオーストラリアの魚屋業界紙を楽しそうに読み出した人に後を任せて、ちょっと近くを散歩です。
やがてカニもゆで上り、親父が新鮮なカニの出来上がりと言って、私たちに見せてくれました。出来上がるまで親父と話をしてたまりんは、親父のオーストラリア訛りをもろに聞いて、ガイドブックの記述通りだったので納得のようです。
ホテルでパンを出して、テーブルに料理を広げて、今晩は最もホテルに迷惑な客になってしまいました。バラムンディーは淡水魚なのですが、油が乗っていて見た目だけでなく味もヒラメに近い感じで、とても美味しい魚です。まぁ、日本での値段は考えないことにいたしましょう。
マッドクラブは身がしまっていて、すごく美味しいのですが、3mmもの厚さを誇る殻がとても固く、私の持っていったアーミーナイフのプライヤーは、マッドクラブに負けてバッキリと折れてしまいました。すごい虹
4日目の朝は、強い日差しで始まりました。
カーテンを開けて外を見ると、熱帯らしい日差しの向こうに素晴らしい虹がかかっています。通常の虹は、空にボオッと見える程度で、写真やビデオに撮るとほとんど判らなくなってしまうのですが、その虹は地面のどこから始まっているかもハッキリと判る、絵に書いたような存在感を持っています。原理的に考えれば、光の屈折が起きやすい大き目の水滴が空中に高濃度で存在し、そこに強い光が背後方向から当たれば綺麗な虹ができるのですから、虹のある辺りは、きっとスコールにみまわれている最中なのでしょう。
今日は8時半の出発で、4WDでジャングルに出掛ける予定なので、寝坊がちの人も虹を餌に起こしてしまいます。もちろん、早く起こされた不機嫌も、この虹を見てしまえば文句のあるはずもありません。ツアーにはスナックが付いているという話なので、朝食はパスして早々と支度をします。
ところが、そんな時に限って、肝心の車の方はなかなか来る気配がなく、期せずしてホテルの周りを散策することができました。4WDツアー
ジャングルに出掛ける車は、OKAと言う私も知らないメーカーの車で、ドライバーを含めて14人乗りの、腰が高いマイクロバスみたいな車です。
ピロティーに止まってドアが開くと、電動でステップが出てきて、ミッシェルというパンフレットにある「日本語の話せるガイド」が登場です。私たちの他にもう1組、公務員だという2人組の日本人女性がすでに乗っていて、車はツアーに出発です。
ドライバーはフィルという、メガネをかけてヒゲを貯えたリチャード・ドレイファスみたいなおじさんで、カーステレオからは普通よりもゆっくりとした演奏のモーツァルトが流れるという、渋い趣味を見せています。生憎、最近の降水量が半端でないので、ジャングルへ向かう2本の道の1本が通行止めになっていて、その日は1本の道を往復することになりました。
やがて、国道から谷へ降りていく未舗装路に進入し、フィルが車から降りてフロントタイヤのハブを固定し、本格的な4WD走行が始まりました。しかしオフロードなだけで、こんなにごつい4WDが必要な道でもありません。ウチの車を持ってくれば、楽しく全開走行ができそうな、まさにフラットダートと呼ぶに相応しい快適な道でした。ヘボのミッシェル
車内では、ミッシェルが日本語で説明してくれます。たまにフィルがミッシェルに何か話し掛けるのですが、始めのうちはただの業務連絡だと思って聞いていたのです。
道はところどころ川で寸断されるようになり、車はスーパーローでバリバリと川を渡って行きます。何本かの川を渡ったところで、フィルが車を止めて、ジャングルの中を散歩することになりました。ボタニックガーデンと同じ感じですが、ツル植物のように竹が這い回っています。直径は3cm程度ですが、自立することができないようで、テレビ局のコードのように伸びています。全長は50mにも達するというフィルの説明でした。
フィルの英語はとても判りやすく、オーストラリア独特の発音が厳しくないので、だんだんと楽に英語が話せるようになってきました。そうなると、ミッシェルがフィルの言っている事を訳してくれていると気がついたのですが、ミッシェルは フィルのいう1割も日本語で説明できていません。甚だしいのは、turtleをカモと説明しているように、フィルの話を直接聞けるようになると、ツアーは別物になりました。
根の部分が、まるで三角の板のように見える大木のバットレスツリー、葉がまるで火の付いたろうそくのように見えるツル草のキャンドルバイン、色々なファンギ、「ウィ〜〜ップ」と鳴く鳥のウィッパーなどなど、初めて見るものばかりでした。アリ塚とスナック
公務員チームは、自然科学の教養が一般人のレベルなので、自然と私たちとフィル、公務員とミッシェルの組み合わせとなり、ジャングルの木の生育について興味深い説明を聞くことができました。理屈では判るのですが、現場を見ると視覚的に実感させられるものがあり、百聞は一見にしかずです。フィルは4WDジャングルツアーのドライバーですが、きっと環境保護関係の事もやっているのでしょう。細かいことを突っ込んでも、的確に答えが返ってきます。
ジャングルの周りは、ユーカリの森になっています。ユーカリは最近問題になっている木ですが、原産のオーストラリアでは周囲と共存してました。それでも、やはり下生えは潅木ではなく草で、ところどころにサンドカラーの直径2mほどもあるアリ塚があります。日本ではシロアリは駆除の対象でしかありませんが、オーストラリアでは牧場の中にも点々とアリ塚があったりして、「シロアリ」と聞いただけで鳥肌が立ってしまうような公務員チームはゲロゲロものです。
キュランダ高原に車は入り、森林公園のテーブルでスナックとなりました。残念ながら丁度シャワーがあって、木のベンチが濡れていて座れません。でも、オーストラリア製のフルーツジュースと、ビスケットは格別の美味しさでした。滑り台とフルーツバット
キュランダ鉄道の終点近くの駅から、バロン川の滝を見物し、キュランダの町で休憩をとることになりました。
駅前の公園のトイレに行って出てくると、そこに変なすべり台を発見。なんと滑る部分に手すりにあたる部分がなく、少し窪んだ滑り板しかありません。しかもすべり台のお終いの高さが、70〜80cmほどあるでしょうか、私が腰掛けるにも高い高さです。着地する部分はかなりへこんでいて、たっぷりと水が溜まっています。ひょっとすると、ウォータースライダーなのでしょうか?
駅前公園の隣の森は、フルーツバットの森です。果実を食べるコウモリと、ミッシェルが説明していても、公務員チームは気持ちの悪いものを見るようです。私はと言えば、フィルに
「このフルーツバットはジャイアントか?」
と聞き、
「そう、食べると美味しいよ」、「食べたいなぁ」
などと、ミッシェルすら嫌な顔をする話題で盛上がっていたりします。
鉄道なら1日がかりのキュランダへの旅も、車ならば半日で終わるというわけで、朝食を外してしまったので、午後はそのまま買い物に突入すべく、ホテルではなく町に降ろしてもらうことにしました。ラクダを諦めカバブ
昨日町を歩いていて、立て看板のメニューにCAMELを発見したので、昼食はその店に出掛けたのですが、残念ながらラクダは夜のメニューらしく、昼食はビーフだけみたいです。ラクダはアフガンからオーストラリアに輸入され、鉄道ができるまではオーストラリアの輸送のメインだった歴史があり、今でも親しまれています。
食材として平凡な物しかないのなら、調理法で迫ろうと、ケアンズではそこら中で見掛けるカバブを食べることにしました。カバブは最近原宿辺りでも、ワゴンが道端で売っていたりして、たまに食べたりもするのですが、ケアンズで見るカバブは、その倍はありそうな物ばかりです。海岸通りエスプラネードの、フルーツカクテルやアイスクリームも置いてある、お姉さんがやってるショップで、1個を2つに切ってもらい、歩道に並んだテーブルに座ります。
海岸通りには、いろいろなツアーのブッキングをしてる店なども多く、午前と午後の半日ツアーの休憩時間になるせいか、観光客もそうでない人も、いかにも軽く食事をするといった風情でいます。日本人は、日本で決めてくるか、ホテルのエージェントにブッキングを頼むからでしょうか、全く見ることはなく、朝からフィルと話していたりして、やっと外国に来た気分になってきました。もう明日は帰るわけですから、もったいない感じは否めません。店が開いてないので昼寝
パスポートをホテルに置いて来たので、本格的な買い物は夜の部にお任せで、昼の部は下調べが主になります。それでもTシャツみたいな、自分の記念はちゃんと押さえて、夕飯を食べる店を物色します。
まずは、森の中で食べたクッキーのブランドと銘柄をチェックしていたまりんが、クールスという昨日とは別のスーパーで、同じ物を買うことにしました。その間に私は、ガイドブックでオーストラリア料理の店をチェックして、実際に下見です。スーパーの近くに、ダンディーズと言うクロコダイルの食べられる店を発見。しかし、店はディナータイムだけの営業みたいで、今はホールに人気がありません。入口のガラスにメニューが紹介されていますが、クロコダイルやカンガルーやバッファローなどもラインナップにあり、ここで決まりです。
午後になると、観光客もそうでない人もツアーに出てしまい、町は強くなった日差しも手伝って、ガランとした様相を呈しています。それでも、価格調査も含めてマクドナルドに入ったり、フルーツカクテルやアイスクリームを食べたりして、一足早い真夏を満喫しました。メロンや洋梨や甘くないスイカなどが主体のカクテルで、スイカマニアのまりんは、「こんなスイカ日本じゃ売れないよ」とこぼしてました。
結局、朝が早かったので、ちと昼寝でもしようとホテルに戻ったのです。まずは予約
ホテルに帰るなり冷房をジワーッと入れて、2時間ほどベッドに転がって昼寝です。時差がないって事は、こんな時にも体に優しい感じかな。
今日はちゃんと予約をしよと思い、ダンディーズの電話番号を調べます。JTBのガイドブックにすら載っている店で、ついでに現地のガイドマップを見ていたら、JTBのクーポンを使えば、スペシャルセットメニューがA$45でお得と書いてあります。しかし、どう見てもセットメニューの内容で、その値段が得とも思えず、ホテルのLOOKトラベルガイドで予約できるとあるので、早速行ってみました。
カウンターは現地の女性で、日本語で相談に乗ってくれます。テーブルの予約だけでもできるのか聞いたら、英語で注文ができれば大丈夫とのことで、予約をお願いすることにします。テーブルの予約だけでなく、店がホテルまで迎えに来てくれるというのに驚きましたが、観光客が多い店なら当たり前のサービスだそうです。
日本人は早い時間に夕食を取る習慣があるようで、最初は6時でいいかと聞かれたのですが、食後に買い物することを考えても、少し早いので7時にお願いして、買い物の計画を立てながら待つ事しばし…。やってきたのはマイクロバスで、こってこての関西系おばさんグループ通訳代りの添乗員付きが1チーム、すでに乗っていて、先行きが不安になりました。ダンディーズ
先を急ぐおばさんを尻目に、マネージャーの女性に人数を告げると、予約台帳をチェックしてメニューの確認をしました。私たちは日本人のクセにリストにないので、予約の伝票を確認させてほしいと言われ、伝票にア・ラ・カルトと書かれていて納得したように、席の方に案内してメニューを渡してくれました。
しかし、そのメニューは日本語で書かれていて、二つのコースメニューがあるだけで、JTBのクーポンのメニューはA$50となっています。$5得だった事を証明するためだけのメニューなのでしょうか?。すぐに、オリジナルの英語メニューを持って来てもらいました。ちょっと見ただけでも、コースメニューよりは楽しそうなのが判ります。しかも、コースメニューの内容を単品で頼んでも、A$45以下で収まりそうです。
クーポンを使えば、二人でA$90だったはずですから、それを食べたつもりで、メニューの中からピックアップします。オーストラリアは、日本と同様に海産物を食べる習慣が浸透しているので、珍しい肉料理と、シーフードと方針を決めてメニューを眺めます。
クロコダイルのソテーやバッファローのステーキに混じって、ひときわ光っているのが「オーストラリアン・フェアー」というメニューです。値段はA$27で、ソテーやステーキがA$15程度なのに比べると高いのですが、「カンガルーのソテー」「クロコダイルのバーベキュー」「バッファローのステーキ」「エミューのバーベキュー」「バラムンディーのソテー」のコンビネーションで、これしかない!の一品です。ちゃんと英語で注文
同じようなコンボがシーフードにもないかと見たら、内容は詳しく判らないのですが、「シーフード・プラター」と言うのがあります。プラターは大皿のことですから、盛り合わせに違いありません。このメニューには、「for one」と「for two」の2種類があり、前者でもA$35と、メニューの中でも最も高い部類に入ります。結局、オージーフェアとfor oneをメインに、カンガルースープとシーフードチャウダー、ドライジンジャー、デザートなどを頼んでサラダバーへGOです。
私たちは、日本人のエリアとはちょっと外れた席で、サラダバーに立つと日本人観光客向けの料理が見物できます。それは、さすがに値段が高い分演出に凝っていて、シーフードカクテルが足付きの大皿で供され、そこここで歓声が上がります。まぁ、温泉宿の宴会に見る、刺し身の盛り合わせの感覚ですね。
サラダは、ポテトサラダが秀逸の出来でした。刻んで焼いたベーコンを、マッシュしないポテトにちらし、オニオンをたっぷりと使ってワインビネガーの効いた味付け。カンガルースープは、トマト系の仕立てで、四角く切ったカンガルーの赤身肉が、牛肉よりもさっぱりとしてスープに馴染んでいます。
チャウダーはカンガルーに比べると、こってりとした味付けで、クリームがだいぶ入っているのでしょうか、貝の身自体の味とマッチしているのが特筆物です。いろいろ美味しかった
シーフードプラターは、ムール貝と牡蛎と帆立貝、イカとウチワエビ、そしてカニの組み合わせで、ガーリックトーストに良く合うソースがかかっています。カニはマッドクラブではないのですが、ハサミが小さいだけで、スノークラブ級の大きさのガザミ系のカニでした。とにかく美味しくて量があります。
オージーフェアも、二人で色々食べるのには丁度良いくらいです。
カンガルーは随分食べましたが、ここのソテーは柔らかく焼かれていて、さっぱりした鹿のような素材の味が充分に引き出されています。
クロコダイルは軍鶏に似た感じで、塩胡椒を効かせた味付けがマッチして、ビールと一緒に食べればいくらでも行けそうです。
バッファローはランプステーキのような感じで、鶏肉と合鴨程度の違いが、牛肉との間にある程度で、想像を裏切らない味でした。
エミューはちょっとスジばっていて、食肉としては面白みに欠け、私は特に美味しいとは思いませんでした。今度はダチョウを試してみたいです。
バラムンディーは、昨日半身を食べているので、調理の差が目につきました。ここのソテーは味付けが絶品でしたが、切り身のせいか脂のノリが悪く、深海魚みたいです。やっぱり魚屋とレストランじゃ、鮮度に違いがあるのかも知れないなどと言いながら、美味しく食べ切ってしまいました。ワニと写真
食事をしていたら、フラメンコのダンサーみたいな格好の、濃い顔をしたおばさんがやってきた。手にはワニの人形?(剥製じゃないと思うんだけど、結構リアルだった)を持って、どうやらポラロイド写真を撮ってくれるらしい。A$8だというので、店のイベントに参加する意味も込めて、1枚撮ってもらうことにする。
この店の名前ダンディーズは、映画クロコダイル・ダンディーから取ったそうで、こうしてワニと撮った写真を店のパンフにはめて、しかも「ワニを食べた証明書」を発行してくれます。これではまるで、極辛カレーに挑戦して完食したみたいで、美味しくいただいたワニに申し訳がありません。
私は、日本で言うならば、馬刺しやぼたん鍋程度の、一般的な地方の特産食品だと思っていたのに、さっきのおばさんチームなどは、明らかにゲテモノとして認識しているみたいで、ちょっと悲しくなってしまいました。
しかし、個体数が減ってしまうまでは捕獲しない、または食べる分は自分で作る、つまり食べるために養殖しているという姿勢が、私には納得できるものがあり、次回は是非フルーツバットを始めとして、でっかいイモムシや、超巨大ミミズなどというアボリジニの食生活にも触れてみたいと思いました。さぁ、買い物だ
食事が終わったら、いよいよお土産を含めた買い物です。
ケアンズには、大橋巨泉のやっている「OKギフトショップ」があるのですが、私はカナダのバンフでOKギフトショップに行っているので、ここで2軒目です。OKギフトショップは、とにかく日本人が日本に持って帰る土産として、無難極まりないものを、実にはまった形で提供しています。これはとても便利なのですが、値段の方も日本人価格になっているので、ここで当たりをつけておいて、他の店で安く買うのがベストでしょう。
土産部門としては、何と言ってもコアラクリップが数も値段もお手軽です。私たちと同世代なら、コアラクリップの1つくらいは家にあるのが普通で、もらってもうれしくない品物としても君臨しています。しかも、中国かベトナムあたりで作っていますから、土産というのも悲しいかな。
とはいえ小物で安くて数がある物は、ある程度用意しなければなりません。そこで見つけたのが、カンガルーの毛皮でできたキーホルダーです。キーを包むみたいな形のやつでも、A$4くらいですから、必然オーストラリア製で、しかも持った感じがフワフワして柔らかくてかわいいので最高です。スベルトがない、マカデミアナッツを買う
義理の土産を押さえたら、自分の分を買う番です。まずはトランクに貼るオーストラリアのステッカーを買って、免税品の店へGO。
一番の目的は、ディオールのスヴェルトですが、DFSではオーストラリアでは扱っていないと言われてしまいます。別の店のショーウインドゥにPOPが出ていたのを思い出し、その店にも出掛けますが、残念ながら売り切れだそうです。 化粧品を扱う店を、軒並みチェックして行ったのですが、連休にミーハーな日本人観光客が(人事は言えない)、買い占めていったみたいで、
「すみません、ディオールの…」と言っただけで、
「スヴェルトでしたらございません」と答えられてしまう、プアゾン以来のヒット商品みたいでビックリです。
スヴェルトを諦めたら、次は受け狙いの変わった土産です。今回は、ナイトマーケットで目を付けておいた、マカデミアナッツを買うことにします。マカデミアナッツは、ハワイアンホストのチョコで有名ですが、もともとはオーストラリア原産で、気候の良く似たハワイに移植されました。
ここでは、なんと生のマカデミアナッツが殻付きで売っています。しかも値段が2kgでA$10とお安く、店員に日本へ持ち帰れるか尋ねたらOKとのことで、とても重いのですが、納得の買い物でした。南十字星
この晩は、空に雲1つない良い天気で、今回の旅の最大の楽しみの1つである「南十字星」を拝むことができました。
ケアンズの緯度は南緯18度くらいですから、比較的低い位置に見えるはずです。しかも2等星で構成されているので、暗めで判りにくいと予想されます。カーテンを開けてベランダに出ると、正面の中空に南十字星の形に並ぶ明るい星が見えます。あまりに見事なのですが、角度が高すぎる、明るすぎる、大きすぎるという理由で、これは違うと判断、それより西の低い空に、さらに大きいものの暗い4つの星を発見しました。
南半球の星座は、全く馴染みがないので、もっと勉強してくれば良かったと後悔…、
「南十字星の見つけ方だったら、ガイドブックに出てるよ」のアドバイスに気を取り直してチェック。アッ、やっぱり綺麗なのがそうだったんだ
先ほどの明るい星は、右上に2つの、さらに明るい星がすぐ近くにあったので、それで1つの星座を構成していると思っていたのですが、その2つの星は船乗りにポインターと言われる、南十字星を指す星だったのです。何より馬鹿だったのは、5月は北半球の夏至に近いので、20度近く実際の緯度よりも南十字星は高く見える、観測には絶好の季節だったのを忘れてたことでした。オウムのテロ?
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北斗七星やカシオペアから場所を捜して、周りが暗い中に1つだけ光る星を見つける北極星に比べると、南十字星は大きくて、とても象徴的な存在です。
空を見て最初に目に入るこの星座は、星を頼りに航海していた時代には、さぞかし頼もしかったに違いありません。オーストラリアの国旗が、ユニオンジャックに南十字星と言うのも、素直に納得できる説得力を持っていました。
出発の朝は、今までにない良い天気になりました。見るからに日差しが強い感じで、趣味の問題でもありますが、こんな日に表に肌をさらしていたら、たちどころにヤケドになってしまい、帰ってから地獄の日々だったろうと、ちょっとラッキーです。私はシャワーという天気がそれほど悪くはなかったし、もともと雨に濡れるのを嫌うのは、世界的に見ても日本に特徴的なことなので、極端な天気の変化が熱帯らしくて印象に残りました。
飛行場に向かうバスの中、毎日テレビ日本を見てたらしい、いかにも「おばさん」然としたチームが、オウムが今日テロを計画しているらしいと話していて、成田空港も厳戒体勢だと知りました。空から見るリーフ
帰りの空港では、ちょっとしたハプニングがありました。荷物が重すぎて、搭乗手続きをクリアできなかったのです。
普通のトランクが2つと、機内持ち込み可能の小型のトランク1つで行ったのですが、重いマカデミアナッツなんかの入ったトランクが引っ掛かりそうで、2つ同時に計量してもらう荒業で突破したのですが、普通ならノーチェックの機内持ち込みトランクが、目に止まって秤に乗せられてしまいました。中には制限無しで持ち込めるビデオカメラやカメラや液晶モニターやバッテリーなどが入っていたのですが、いくら説明しても「軽くしろ!」の一点張りで、通してくれません。
エージェントに知恵を借りると、日本人らしく、カメラやビデオを肩からかければOKだと聞いて、再びチェックすると今度はOKとの事…。今まで考えた事もなかっただけに、たいへん勉強になりました。
最終搭乗の案内が放送されているにも関らず、免税店で最後まで粘っている困り者を呼びに行くなどのアクシデントもありましたが、ともあれ飛行機は無事に離陸。空から見たグレートバリアリーフは、大航海時代にオーストラリア大陸にやってきた船を阻んだの言葉通り、海岸線から離れたところにずっと広がっていました。あの1つ1つにウジャウジャ魚がいるかと思うと、やっぱり凄い感じです。伊藤さん
行きと帰りの飛行機と宿が一緒だった、伊藤さんというお嬢さんは、まるっきりの別行動だったのですが、歳が近いと思われるせいもあって、ホテルや飛行場で出会った時にいろいろと話をしました。
初日に、キムのガイドでいろいろ回った時には同行していたのですが、一人旅で、いかにも旅慣れた様子で、助手席に座ってキムの相手をしてたから、かなりの強者だと見受けられました。ところが彼女はケアンズ自体が2回目で、現地に知り合いが居るだけとのことで…。
「まぁ、男だろうね。」などと邪推するのは、まりん任せで、面白いツアーや店の話をして盛り上がりました。こんな人に限って、OKギフトショップとかスヴェルトとか、ミーハーな事は知らなかったりするから不思議です。一緒に撮った写真を送るので、住所も聞いたのですが、それっきりになってしまうには惜しい気もします。
行きは夜間飛行だったので、景色を楽しむことは全くできなかったのですが、帰りの飛行機は乗ったのも翼の前で、オセアニアの島やニューギニアなどが綺麗に見れて、ハワイなどに比べると楽しい空の旅になりました。しかし、ポートモレスビーなどと聞くと、歴史の授業を思い出したりして、ちょっとブーですね。あっさりと通れた
ドアから2列目のシートで、降りるのは一番になってしまい、チッキの荷物もすぐに出て楽々です。ただし、持ち帰った生のデミアナッツは、ひょっとしたら輸入禁止かもしれないので申告には注意しなければいけません。
他にもいろいろと食品を持って来たのですが、オーストラリアワインを持っていたので、それをダシに突破を図ります。
「すみません、このワインは3本セットなんですけれどぉ〜、どうすればいいんですかぁ〜?」ワインが免税なのは、言うまでもありません。ゴールデンウィークが終わって、ロビーもむちゃくちゃ空いていたので、係官も暇そうにしていたのですが、この間抜けな質問にすっかり顔が笑ってしまい、荷物のチェックなどまるでなしで素通しです。旅行慣れしてないOLの演技は、優しい部類かな。
さて、これで今回の旅行はお終いです。オーストラリア旅行記は、楽しんでいただけたでしょうか?。感想、もっとここを詳しくなどの要望、お待ちしています。P.S.
持ってきたマカデミアナッツは、とても固くて、殻を割るのがたいへんでした。小型の万力も壊れてしまうし、ただ踏んでも割れなので、結局大型のプライヤーに鋏んで踏みました。でも、中身は努力に見合う最高の味でした。
1995年5月18日より NiftyのHPにて連載公開
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